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手触りだけを思い出すことがある。ざらっとしていて、薄くて乾いているとか。制服を着てそれを手にしているということが皮膚を通じて分かっても、肝心のそのものがなんだかはさっぱり思い出せない。
思い出そうとするほどにその手触りは逃げて行ってしまい、まるで煙を抱きしめるように徒労。それでいて圧倒的な、皮膚を介さないで脳に直接信号を与えられたような、超現実とでも名付けたいような手触り。
手のひらに小指の爪ほどの折り鶴をはじめて乗せたとき、その存在の軽さに空間が歪んで感じた。折り鶴のやっと視認できる程度のしわ、切り口の繊維などがスカートのヒダや腕と同じようなサイズに感じられ、折り鶴のサイズに自分が吸い込まれて行くような気がし、また、折り鶴だけが三次元の正しい奥行きを持っていて、その周りに平坦な書割が広がっていくようでもあった。鶴を持たない時もその歪みは日常生活に現れた。知育玩具として触っていた、マトリョーシカのようにいくつも入れ子になった青色の箱があった。眠るときなど、この箱を開けていくようだった。心細いほど軽いその最後の箱を、手のひらに載せている、そう思った時には自分がその箱の中に入っている。重みを持たない薄い薄い体になって誰かの掌に乗っている。不思議の国のアリス症候群かしら、と期待しているうちにその感覚は現れなくなった。その代わりに不確かな手触りを思い出す。不確かなのは自分の身体のほうだったのだろう。
寝かせすぎた話です。今年2月のCP+(カメラの総合展示会)で「MyBook」を販売している、株式会社アスカネットさんのブースのお手伝いをさせて頂きました。
MyBookは自分で撮ったデジカメのデータから写真集を作れるサービス。
なんと無料で一冊作れるクーポンを頂きまして、ありがたく一番お値段のお高いラインの商品を試させて頂きました。
MyBookは専用の編集ソフトをWebからダウンロードして自分のPC上で編集、送信して約10日後に印刷されて手元に届くシステムです。
他社のフォトブックサービスよりも紙面の自由度が高いのが特徴。
- jpeg形式のものなら取り込めるので写真のみでなく絵や柄も入れられる
- 書体は自分のPCに入っている書体ならどれでも使用可能
- 1ページに収める写真や文字の数は無制限!
- 紙面への写真の配置が自由。レイアウトを手助けする機能も充実している。
- 壁紙や絵が配置されて写真を当てはめるだけのフルテンプレートも50種類ある。
仕上がりも大変よいです!黒が良く締まっています。紙質も厚手で、ニス引き加工により優しい光沢感があります。出版社から刊行されている書籍にひけをとらない高級感です。
私も印刷の良さに惹かれて、写真を魅せるシンプルな配置で作ってみました。展示会などで色んなフォトブックサービスを見ましたが、使い勝手と印刷状態とで掛け値なしにMyBookが一番好みでした。
一方不満だったのは表紙で、幼児向け絵本にあるようなテカリのある光沢ラミネート加工が施されています(ハードカバータイプの商品ラインナップ)。これをうまく生かせるかはセンスが問われそうです。いつかリベンジしたい!
紙に出力せずにデジタルデータのまま写真を見ていると、つい必要もないのに等倍にして過剰にブレやモアレを凝視したり、ヒストグラム厨になって、撮っている内容を見なくなるので、たまには写真集にして眺めるのもいいもんですね!
ちなみに、近年フォトブックサービスは過疎化の進む小中学校の卒業アルバムなどでよく利用されるらしいです。オンデマンドなので一冊ごとに中身を変えて生徒に合わせた内容にできるのも嬉しいところだそう。
今回作成したタイプ
ART-HC(ハードカバー/無線綴じ/正方形)260s(266mm×266mm) 80ページ
※半透明のケースが付属されてきます
【アスカネットのマイブック | 高品質フォトブックは世界が認めたマイブック】 http://www.mybook.co.jp/
ドアをくぐる行為は脳にとって活動の切り分けになるために記憶が途切れ、その結果人は傾向としてドアをくぐる度に物忘れをしやすい、という研究発表がなされた。随分前にニュース記事を読んだ。
私の脳はなぜだかその文章に「どこでもドア」を織り込んだ。「どこでもドア」をくぐるという行為は記憶を寸断させる…「どこでもドア」の転送方法は、利用者をスキャンして複製を目的地に転送するのだろう…複製時にデータの欠損が起こり利用者に健忘が起きる…それはとても自然なことだ…。
この頃健忘が多い。生活サイクルの変化をきっかけに、気づく回数が増えただけのことで、緩やかな老化だと思うけれど。
忘れごとに重ねて、ふと時計を見たら思いがけず時間が経っていたときなどには、時空間がすっぽり抜け落ちてしまったみたいで、特定の位置にだけ私の存在データが消失しているみたいで、悪夢SFのイメージが織り込まれる。
この頃Google検索が以前のようにすぐには目当てのものに辿り着かない。他者のデータばかりでなく自分のデータもクラウドに格納しまくっていて、もし広大な「無意識」の中にあるデータと私の意識を紐付けているものを無くしてしまったらもうそのデータは取り出せない。検索不能か欠損かも不明。
私は自分のPCの中やサーバー上にあるデータをうまく整理して扱えていないことにフラストレーションを抱えている。
時間がすっぽり抜け落ちてしまうのは大抵PCのディスプレイと向かい合っている時だ。
そうこうしていると忘れごとをする。今度は逆に、私の脳が忘れていて私の外部のデータが覚えている。「健忘」「データ欠損」「検索不能」それぞれ区別がつかなくなる。
とりいそぎのところ私は、gmailを使いやすくするライフハックや、タスクを整理するというタスクを作ったりだとか、たった3つのステップでインスタントコーヒーを美味しくする方法を身につけ、webを手に取れる道具のひとつにおとしこめることで、webの中にいる私を実存に戻してやろうと思う。
この間「(日付)デスクトップが汚いのでとりいそぎ」というフォルダをデスクトップに作って未整理のものをすべてつっこんだ。非常に仕事ができる女である。
Yahoo!マーケット内の「スマホの川流れ」というコーナーで取材されました。主役は私の愛するペットのイグアナ、ガラちゃん!!
セブ山さんが取材しにきてくれましたよー!
親バカながら、この記事のガラちゃんすごいかわいい!表情が役者!カメラマンに嫉妬…、ぜひ見てね!
インド滞在中は渡航経験豊富な友人と同行したんだけど、帰りはひとり。
そして私は英語ができない(中学英語も忘れた)。
予定ではコルカタを出て昆明空港、上海空港と乗り継いでだんだん日本に近づいて、その日の夕方には帰国してるはずだった。
なんとかなるだろうと思ってたら、飛行機が不時着して知らない空港で何時間も待たされる、遅れて乗り継ぎが出来なくなるというハプニングが起きちゃった。
コルカタから昆明に行く便の中は見事にインド人と中国人しか乗ってないし、空港は中国語と英語オンリーだし、どうやって意思疎通したかよく覚えてないwけど、航空会社の手配した上海のホテルに一泊して翌朝の便で帰ってきた。
意外になんとかなるやあ〜みんな親切や〜ん(コルカタ出るとき私出国カードすら自分で書いてない)
と思いつつ、若いから許される系だよな、反省しないといつか死ぬなと思った。
- 空港に設置されている公衆電話国際電話が現金から掛けることができない。要クレカ。
上海空港も昆明空港もこれ以外の設置なし。空港近隣にもなし。クレカ持って無くて上海空港のインフォメーションのなかの人の個人の携帯電話借りちゃった(気前いいなー)。
- 空港のフリーWiFiは携帯番号にSMSでパスワードを受け取る仕組み。
たかが経由地だからと思って怠っていたけど、経由地こそトラブっても市街地に出られない&時間が無いから通信手段の確保には気をつけないとですねー…
たぶん上海空港内でプリペイドsimも売ってるんだけど、経由地でわざわざ買わないだろ、と思っていて買い方を全然調べてなかった。
ホテルがチェックアウトのときに持たせてくれた朝食
ピクニックみたいだね。ホテル自体は清潔で設備も整ってたよ。昆明ー上海の国内線の機内食もこんな感じだった。
えらいわ。
思想家・作家の東浩紀さんプロデュースの「ゲンロンカフェ」に行ってきたよ。
講義形式の人文系イベントやプログラミング講座などが定期開催される飲食店兼イベントスペースで、2月1日にオープンしたばかり。
私は勉強熱心じゃなくてイベントに行く予定がないため(←お前なんで東浩紀好きなの?)、通常のカフェ営業をしてる時にご飯食べに行ってみたいなーと思っていて、ちょうどタイミングが合って行ってみたよー(現状では飲食店よりも不定期営業のイベントスペース寄りなのでスケジュールをwebでチェックしてから行かないとご飯にありつけません)。